2011年3月9日(水)〜15日(火)
テアトルBONBON(東京都)
作・演出:丸尾聡
公演情報(CoRich舞台芸術!)
3月15日のマチネ、ソアレの公演で、皆様から募った、被災地演劇団体支援募金は、41,766円となりました。現在、宮城県の演劇団体を中心に連絡を取り、受入先を検討していただいている状態です。寄付先が決まりましたらHP等でご報告致します。 東北関東大震災で被災した演劇団体への寄付金は、現在、仙台の10BOXと連絡を取り合いし、受入先の連絡を待っています。 東北の演劇人たちの協議も始まり、もっともいい形での受け入れ窓口を模索している状態です。 ただ、10BOXでも、ようやく電気が通り始めたところであり、通常業務もままならにようです。今回の支援は、被災地での演劇活動の再開の支援という形で、緊急に必要な支援とは、少し違う考えで、長いスパンでの演助が出来ないかと考えています。 状況は、HPなどで、報告して参ります。 また、受入先が決まり次第、演劇団体、個人へ呼びかけ、公演時の募金活動などの協力をお願いしていうつもりでおります。 どうかよろしくお願い致します。
皆様
先日は、『死刑執行人~山田浅右衛門とサムソン~』にご来場くださり、また関心を寄せていただきありがとうございました。また震災以降、大変な状況下、劇場に足をお運び頂いた方、途中で引き返された方、キャンセルの連絡を頂いた方、ありがとうございました。
震災でお亡くなりになられた方に心より追悼の意をあらわし、行方不明のかたの無事を祈ります。また被災された地域の一刻も早い回復を願います。
比較的、被害の軽微であった東京近辺に置いても、ご存知の通り、震災以後、交通や電力の規制、また原発の事故など、様々な形でわたしたちの生活は傾き、それまでの日常が何と脆く不確かなものだったかを知らされることとなりました。
被災地の現状からすれば、東京の演劇シーンなどとるに足らない事かもしれません。私もネット上で、翌日以降の公演再開について「不謹慎」であるとのおしかりも受けました。また同時にたくさんの励ましも頂きました。公演を中止、あるいは延期された団体、劇団も一つの英断であります。しかし、わたくしは公演の再開を決断し、出演者スタッフもそれに応えてくれました。劇場も協力頂きました。「被災者を勇気づける」などということができるかどうかわかりません。ただ永井愛さんがおっしゃったように「演劇は平和な時のためだけのものではない」と思いますし、野田秀樹さんが「劇場の灯を消してはならない」とおっしゃった事にも深く同意します。第二次世界大戦、空襲警報の下、浅草で行われた舞台に人は集まったといいます。世界のどんな国にも、どんな歴史にも存在した演劇は、「力」があるものだと思っています。救援物資が大切な「物」ならば、演劇はその「物」を産み出す、あるいは産み出そうと立ち直る「心」に働きかける力があると信じています。
正直、私どもも、小劇場での公演とはいえ、経済的なダメージも大きく、次回公演の日程もはっきりと決められない状態です。劇場、スタッフ、客演とも、その痛みを分かち合ってくれています。が、「死刑執行人 山田浅右衛門とサムソン」は必ず再演致します。そのときに、あるいはその前の違う作品で、再び、劇場でお会いできればそれに越した喜びはありません。
世の中と演劇するオフィスプロジェクトM 丸尾聡
共同体の和を著しく乱した者は 生きる権利を失う
彼らの存在を世から消す
それが死刑執行人
18世紀フランス、維新間近の江戸、そして近い将来にありえる日本。
時代と空間を縦横に駆け、
“制度”を保つ側の人間が、“制度”の外に出ざるを得ない時を追う。
ギロチン、刀、絞首のボタン。
刑具はそれを操る者をも、じわりじわりと追い詰めてゆく、
共同体の隅へ外へと。
テアトロ4月号に全文掲載。
世の中と演劇するオフィスプロジェクトM
死刑執行人 〜山田浅右衛門とサンソン〜
作・演出:丸尾聡
会場:テアトルBONBON(東京都)
日程:2011年3月9日(水)〜15日(火)
タイムテーブル:
3月9日 (水) 19:00
3月10日(木) 19:00
3月11日(金) 19:00
3月12日(土) 14:00
3月13日(日) 14:00 / 19:00
3月14日(月) 14:00 / 19:00
3月15日(火) 14:00 / 18:30
出演:
鈴木一功
根本和史
和田広記
リアルマッスル泉
小山貴司・横澤有紀・石本径代・桑原なお・上條拓也・深尾尚男・伊藤南咲・中農康祐・椿あさこ・阿久津優・平田優
小林達雄
丸尾聡
スタッフ:
作・演出:丸尾聡
舞台美術:寺岡崇
照明:小関英勇
音響:鶴岡泰三
ムーブ:工藤美和子
舞台監督:金安凌平
演出助手:モスクワカヌ
宣伝美術:田島圭一郎
映像記録:田沼敦
カンパニースタッフ:平沼寧・小澤浩明
企画・制作:オフィスプロジェクトM・Rinifil
協力:アブソードミュージックジャパン・レクラム舎・(株)エムアールクリエイティブ・Aprire Stage Management・タイムリーオフィス・(株)グリーンメディア・企てプロジェクト・フォト・ワンスタジオ